前回(つま先立ちだと足が速くなる?それとも変わらない?(6))からかなり時間が空いてしまいましたね。
前回はつま先立ちで、私がかかとをどの程度上げるかを書きました。今までのおさらいです。つま先立ちには2種類ありましたね。
一つ目はつま先全体で立つもの。二つ目は私がやっている、拇指球(ぼしきゅう)立ち(足の親指の付け根で立つもの)。私がかかとを上げ、つま先立ちになり、さらに拇指球立ちになった理由を今回は教えましょう。拇指球立ちすることでサッカーのプレーにどのような影響を与えるのかというのも書きます。
今までは、「サッカーと関係ないのでは?」というような印象を受けたのではないでしょうか。私があなたの立場なら、私も同じように思ったでしょう。何だ、サッカーと全然関係ないじゃんかってね。
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でも、今回は思いっきりサッカーの話しになります。今まではサッカーとは関係ない感じでしたが、実はかなりサッカーに関係のある話だったということが伝われば幸いです。
今回のテーマは、「何故、つま先立ちではなく、拇指球立ちなのか」というもの。ドリブルのコツ、シザースのコツ、シュートのコツにつながります。どうですか?サッカーっぽくなってきたでしょう。
それでは始めましょう。
私がかかとをあげるきっかけになったのは、ボクシングの選手がつま先立ちで階段を下りてくるという場面に衝撃を受けたことと、足が速いのはチーターであるならば、チーターのまねをすれば速くなるのではないかということから。
チーターはつま先立ちだそうです。これでは拇指球立ちの説明になりませんよね。 チーターは足が速い。なら真似をしよう。チーターはつま先立ちなので、つま先立ちまではOKでしょうか。
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次に、合気道の塩田剛三さん。この方は凄い方で、私が学生のころ、塩田さんの特集番組のようなものをみたことがきっかけで塩田剛三さんに興味を持つようになりました。
今後、ドリブルのテクニックやキックを覚えるときに合気道や武道関係の言葉が非常に役に立ったことを書きます。もしかしたら、このブログではなく新しく作る予定のサイトかも知れませんが、そのときはお伝えします。
塩田剛三さんが砂浜を歩いた後にできる足跡は、拇指球あたりがかなりへこんでいたそうです。拇指球で地面を蹴りだす力が強いのか、拇指球立ちなのかは分かりません。
この砂浜のときの話で親指の付け根(拇指球)を知り意識します。この砂浜の話を知ったのがテレビだったかインターネットだったかは忘れました。
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私がサッカーを始めた年だったと思いますが、意識して拇指球で地面を蹴るとかなり速く歩けました。他の人と同じように歩いても自分が周りの人をスルスル抜いて行く。もう一つ、拇指球をつかうことで感じたことがあります。それはふくらはぎの内側の筋肉が発達すること。下の絵の青い部分です。
私が、拇指球立ちを初めて周りの人を観察したときに気が付いたことがあります。私が拇指球立ちをするとふくらはぎの親指側の筋肉(内側)が発達し、小指側の筋肉(外側)よりも親指側の方が発達していくのに対して、周りの人は小指側の筋肉が発達しており、親指側の筋肉がほとんどと言って良いほど発達していない。
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気になって、サッカー部の人のふくらはぎを観察してみたところ、小指側が発達している人はたくさんいるが、親指側が発達している人はあまり多くありませんでした。一人だけ、親指が非常に発達した人がいましたがその人は親指側も小指側も同じように発達していました。私の足と、ほとんどの人の足の特徴を大げさに描くと下の通り。
この足の筋肉の違いは親指側を意識するかどうかで変わるではと個人的に思っています。小指側で立つことによってふくらはぎの小指側の筋肉が発達するのではないかと考えています。
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後もう一つ。ふくらはぎが発達しているサッカー部の人は多いのですが、前の方の筋肉、前脛骨筋(ぜんけいこつきん)が特に発達しているという人は多くありませんでした。
日本代表選手のスネをテレビ等で見た感じ、筋肉は付いていますが化け物というわけではありませんでした。
私がキックに関して参考にしたブラジルのロベルト・カルロス選手のスネが非常に発達していてロベルト・カルロス選手が強烈なボールを蹴ることができるのはこの筋肉が関係しているのではないかということを考えたことが、日本代表をはじめ、他の人のスネの筋肉を観察きっかけになりました。
ロベカルをロベルト・カルロス選手に修正。
このスネの筋肉はサッカーボールを蹴っていると足首が上がらなくなるということにも関係しているかもしれません。
サッカー関係の相談サイトでスネの筋肉が疲れて足首が上がらず困っていますというものを見た記憶があります。スネの筋肉、前脛骨筋は次の機会で詳しくふれるとしましょう。
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(A)過去の記事「サッカーのドリブル、細かいドリブル、シザース等を使うドリブルを覚える(1)」で、足の得意分野、不得意分野というものを扱ったのを覚えているでしょうか。この記事の中で自分の足がどの方向に動きやすく、また、動きにくいのかを書きました。
その動きやすい向きを使って移動する場合に親指側で立つのと小指側で立つ方法のどちらが良いかというものを考えていきます。
過去の記事「サッカーのドリブル、細かいドリブル、シザース等を使うドリブルを覚える(2) 」親指の骨は太くて骨折しにくいのではということを別の記事でも書きました。
親指以外の骨を疲労骨折する場合があり、サッカー選手は小指の骨を骨折する場合もあるということを書き、小指側は骨折しやすいのではないかという私の考えから小指側で立つのではなく、親指側で立った方が良いのではないかという考えを持ちます。
上の理由は親指側の方が骨折や怪我をしないような気がするという考えから親指側に一票入りました。 今度は健康面ではなく、サッカーの位置場面を使って親指側が良いか、それとも小指側が良いかを考えます。
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(B)試合中に自分の足元にボールが転がってきた。ボールをゴールに押し込めば試合に勝てるという状況だとしましょう。自分の近くにボールがあるが一歩踏み込まないといけない。そのようなときに自分のお腹の向きとボールを動かす方向を考えて見ましょう。
自分を中心に考えたとき、ボールを動かす方向は下の絵に描いた通り。簡単に分けます。
自分から見て、前、後ろ、右、左。この四つを組み合わせて、右斜め前、右斜め後ろ、左斜め後ろ、左斜め前という4方向を加え、全部で8方向あるとします。
この8方向のうち、前、右斜め前、左斜め前に、一歩飛んでボールを蹴ろうとしても、そんなに難しいことではありません。問題は、右、左、右斜め後ろ、後ろ、左斜め後ろの場合。
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簡単に右か左、どちらかの方向にボールを置き、一歩ジャンプしてボールの近くに軸足を着地して蹴ってみると、足首に結構負担がかかります。よくサッカーの教科書に軸足はかかとから着地するということが書いてあります。では、かかと着地と、つま先で親指側での着地、小指側での着地でボールを蹴ってみると、どのように違うのかを書いていきます。
まず、右と左、どちらにするか決めます。自分の利き足の方にボールを置いて試すと分かりやすいと思います。右利きなら右に、左利きなら左に。
説明では、左に置いて蹴る方法でいきます。
まず、自分から見て左側にボールを置く。距離は、軽く片足ジャンプして届くぐらいに。つま先立ちになれていない人や、ボールを蹴るのが得意ではない人は無理をしないでください。
軸足側でジャンプをして、軸足を着地し、そのままボールを蹴る。かかとで着地する場合と小指側で着地する場合に足首に少しイヤな感じを受けます。飛ぶ距離が短いとそんなに無いのですが、距離を長くするとかかと着地と小指側での着地はかなり痛みを感じたりします。
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自分の真横のボールを蹴る場面が来たとき、かかと着地、小指側での着地、では私は足首に痛みを感じます。インステップキックの説明の部分に、足をそのまま振ると地面を蹴ってしまうので身体を少し傾けてけるということが書いてあったりします。
この説明のように、身体を少し傾けて蹴る場合、かかと着地やつま先全体での着地だと小指側が地面に先にふれるため、かかと着地ではかかとの小指側に痛みが、つま先立ちだと小指側から着地するために小指着地になり軸足に負担がかかります。
私の場合、拇指球立ちで着地できるので、軸足の着地を拇指球着地にするとかかと着地で感じた痛みも、小指側に負担がかかることも無く、安心して蹴ることが出来ます。
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今回は真横のボールを蹴ったときの足首の負担を書きましたが、自分の斜め後ろのボールや、ゴールに対して平行に動いてボールを蹴る場合を私が試した結果、かかと着地と小指側での着地は足首が痛くなりましたが、親指着地(拇指球)では痛みがありませんでした。
着地のときの感じ方に関しては個人差があると思うので、かかと着地を否定したり、つま先全体で着地をしたりするのを否定するつもりはありません。私のように親指側が良いという人もいれば、かかと着地が良いという人もいると思います。私個人の経験では、拇指球立ちに今回も一票ということになります。前回のも合わせて二票ですね。
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(C)ドリブルから見た場合。どのようなドリブルを好むかは個人によって違うでしょう。ドリブルのテクニックというのでしょうか。ドリブルで相手を抜く方法の中に、シザースで相手を抜く方法というものがあります。
このシザースをするときに、つま先立ちが良いか、拇指球立ちが良いかを考えていきましょう。
上の方にも書いてありますが、足には得意な方向と苦手な方向がありましたね。足が得意な方向を簡単に説明すると、地面に触れている足の前方向と、親指側の方向。苦手な方向というのが小指側の方向。右足で地面を蹴る場合、前や左側(親指側)には動きやすいが、右側(小指側)には動きにくくありませんか。また、左足の場合も同じように、前や右(親指側)には強いが、左(小指側)に弱い。
前と親指側は得意。
小指側に動くのは苦手。
上の画像は「サッカーのドリブル、細かいドリブル、シザース等を使うドリブルを覚える(1)」から
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この得意な方向を考えてドリブルをすると上達が早くなると思います。特定のコースを作ってみましょう。簡単な迷路のようなコースをドリブルで進むときを考えて見ます。
上の画像をドリブルで進むときにボールを動かすポイントがあります。そのポイントというのが次の絵。
上の絵の青い部分でボールを動かすとドリブルがしやすくなります。ボールを触るのを青の部分だけにしてもちゃんとドリブルできます。しかし、青の部分以外でボールを動かすとドリブルが乱れて、コースを外れる可能性があがり、難易度が上がります。人間相手だと相手にボールをとられるでしょう。
上のコースで進む方向が変わる部分が青の部分なのですが、スピードに乗った状態で方向を変えるときに、つま先だちよりも拇指球立ちの方が方向を変えやすい。小指も地面につけるつま先立ちだと、小指側に方向を変えるときに小指あたりに負担が。
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ドリブルで方向を変えるときに小指側に負担がかからないようにするために私は拇指球立ちを選びました。 また、シザースのように左右に動くものも、動きを考えてみると面白いことに気が付きます。
シザースで動く方向を見てみると下の絵のようになります。
シザースをしたときの足の動きを見ると、ちゃんと足の得意な方向に動いていることが分かると思います。右足でボールをまたぐときに地面についているのは左足です。左足の親指側は右方向。ボールをまたいだ右足が着地するのは左足から見て右側。
この右側というのは左足の動きやすい方向。次に左足でボールをまたぎ、左足が着地する場所も右足から見て動きやすい親指側の左側。この得意な方向への動きの連続によってシザースが生み出されているといってもいいでしょう。
シザースのコツで検索すると、左右に足を振るとバランスを崩すので出来るだけ身体を左右に振らないように足の横のふり幅を小さくしましょうと書いてあることがありますが、私が書いたことを頭に入れてシザースをすれば、身体を左右に大きく振ってもバランスを崩すことはありません。
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私の中のイメージではブラジルのロビーニョ選手のようなシザースのように左右に大きく振ってもバランスを崩しません。もちろん、ポルトガルのCロナウド選手のような縦に振るシザースでもバランスを崩しません。また、ブラジルのロナウド選手のシザースも出来るようになります。
つま先立ちよりも、拇指球立ちの方が左右へ動きやすいということもあり、シザースでも拇指球立ちに一票入ります。
今まで書いてきた、健康面(A)と八方向に動くときに動きやすい立ち方(B)、ドリブルから見た立ち方(C)を考えたときに、私は全てにおいて拇指球立ちが良いという判断をして、拇指球立ちになりました。
これが私が、つま先立ちから拇指球立ちになった理由です。
今回は書く内容が多かったので、何日かにわけて書きました。 ちょっと、長くて読みにくいかもしれません。
今回はこのへんで。
2010/12/12、誤字を修正。
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この記事は2010-07-21 19:00:12にサッカーボールと釣り針で公開されたものをここに移動したものです。
保管日(移動日)は2019-08-01
サッカーボールと釣り針(元記事)での公開日 2010-07-21 19:00:12
カテゴリ サッカー
保管庫での公開日 2019-08-01
コメント
なし
1拍手
気楽にサッカーを始めよう。
身近なものでサッカーを。
Author:tomu
サッカーを一緒に楽しみましょう。
サッカーをこれから始めたい人や始めたばかりの人を対象にしたブログ。
サッカーを始めるのって、結構難しい。特に帰宅部だった人とかね。一緒に帰宅部とサッカー部の間にある壁を乗り越えましょう。
他の部活をしていた人も歓迎。
小さいころサッカーをしたことの無い方や、これから始める人向けに書いています。私と一緒に上達しませんか。新聞紙で作ったボールでサッカーを始めよう。
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