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つま先立ちだと足が速くなる?それとも変わらない?(9)サッカー、ドリブル


前回の「つま先立ちだと足が速くなる?それとも変わらない?(8)歩くこと」の続きです。

つま先立ちで足が速くなるのか?変わらないのか? まず「足が速くなる」ということの意味を決めないといけませんね。 50メートル走のタイムや100メートルその他のタイムが早くなるということだとしたら、自分でタイムを計っていませんので早くなるかどうかは言えません。

ただ、サッカーで体験したことを考えるとタイムは良くなるかもしれませんね。

※注意※ つま先立ちの方が良いという考えもあれば、カカトをつけた方が良いという考えもあります。 カカトをつけることを否定するわけではありません。自分の好きな方、合う方をおすすめします。 私は、試合中動こうとしているときはつま先立ち(拇指球立ち)、ボールが外に出ていて試合が止まっているときはカカトをつける等、目的に応じて使い分けてます。

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タイムが良くなると思うのは、つま先立ち(拇指球立ち※1、以下拇指球立ち)だと減速がしにくいということを感じたからです。 減速しにくいとは、一度加速すると足を動かさなくても勝手に前に進むということ。(実際は足を止めると転ぶので動いています) 足を動かさないというのは力を入れて加速しようとしないことです。 現状維持でも結構スピードが落ちない。 拇指球立ちから、カカトをつける走り方に変えると、カカトがブレーキの役割をするのか減速します。

同じ距離を走るときに、拇指球立ちの方が体力を使わないかな?

※1拇指球立ちに関しては「つま先立ちだと足が速くなる?それとも変わらない?(4)[基礎編]」参照。

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陸上の話は専門家に任せて、今度はサッカーの話しを。 サッカーでドリブルをしてきた相手についていくとき、初めのころは相手のスピードの変化についていけず、よく抜かれていました。

しかし、拇指球立ちに変えてからは相手の急停止にも反応が出来るようになり、急発進急停止で抜かれることはなくなりました。 拇指球立ちと、カカトをつける走り方との違いが原因の一つかもしれません。

まず、拇指球立ち。 拇指球立ちだと、ある程度速度が出ると加速しなくても一定の速度を保つことが出来ます。 一方、カカトをつけると常に加速していないと一定の速度を保つことが出来ないために、相手の急停止に対して自分の加速をやめて急停止ということになるため反応が遅れて抜かれてしまう。

この「急停止に対する反応」がサッカーでは重要になって来るでしょう。 「急停止に対する反応」というより、「相手の動きに対する反応速度」と行った方が良いかもしれませんね。

「相手の動きに対する反応速度」が速ければ速いほどサッカーでの守備や攻撃が上手いと言えるでしょう。 守備が上手いというのは分かるが、攻撃は関係ないのでは?と思った方はいませんか?

早ければ早いほど、を速ければ速いほどに修正。

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サッカーで相手のドリブルを止められる人ってどんな人か知っていますか? 上手い人?サッカー歴が長い人? いいえ、相手の動きに反応できる人です。

相手の動きに反応できるかどうかにサッカー経験は関係ありません。 つまり、初心者でも簡単にサッカー部のドリブルをとめることが出来るということ。

反応できるかどうかは、を反応できるかどうかに、に修正。

実際に私がサッカーを始めてすぐのころ、この相手の動きに反応するように練習を重ねたら抜かれなくなりました。相手のボールをカットというのかな?蹴りだすことが出来ます。ただ、ボールに触れる事はできるのですが、それ以上のことをする場合はボールを動かす練習をしていないと難しいです。試合で相手のパスをホームラン!ってことも。最初のころは力加減が難しい。

サッカーを始める上で一番最初にみにつけた方が良いものが「相手の動きに反応すること」 相手の動きに反応できることが出来れば相手のドリブルを止めることが出来ます。 ドリブルを止めるだけではなく、相手のパスをカット(インターセプト)もできます。

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ドリブルを止めることも、相手のパスをカットすることも「相手の動きに反応する」という共通点があります。 ドリブルを止めたりパスカットは主に守備と言われますよね。 では、攻撃はどうでしょう。 シュートを撃つ。これも相手GKを見て蹴る場所を決めたりします。適当に蹴っても良いですがゴール前の落ち着きといわれるのも相手の動きに反応できるかどうかを言っているのだと思います。

攻撃でも守備でも相手の動きに反応できる選手は伸びます。 私の考えですが伸びまくると思います。 何故か? それは日本人の本来の姿である積極的なサッカー選手になるから。 心にも身体にも鎖をつけてガチガチになっている選手をたくさん見てきましたが、一定のレベルまではいけても、それ以上は難しいでしょう。

相手の動きに反応するためには、相手の変化についていく必要があります。 そのときに、すぐに反応が出来るかどうかが重要になってきます。 私の体験ですが、拇指球立ちになると相手の急停止にも反応がしやすい。パスカット(インターセプト)をするときも動き出しやすい。

この拇指球立ち。結構面白い。前回、ジグザグに動くということをやりましたよね? このジグザグと拇指球立ちが今日つながります。 長かった。前回の続きを書くのを忘れるところだった。危ない危ない。

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相手がどのように動くかをある程度特定できたら反応がしやすいですよね? 相手の動きを予測するために必要なものが自分の足の得意分野を知ること。 つまり、身体を知ること。 足の得意分野というのをこのシリーズでやりました。 各足は前の方向と親指側(インサイド側)に動きやすく、小指側(アウトサイド側)に動きにくい。

詳しいことは 「サッカーのドリブル、細かいドリブル、シザース等を使うドリブルを覚える(1) 」 を参照。

相手が地面につけている足の親指側に人は動く。仮に小指側に動いたとしても距離は出ませんから十分追いつけます。ドリブルのとき、大体の選手は右利きです。そしてドリブルでボールを大きく動かすときは大体インサイドで。ここまで聞くと分かりますか?

ドリブルを仕掛ける選手はインサイドでのボールコントロールが上手なはずです。インターネット上のサッカーのドリブル練習動画をみるとインサイドでのボールの動く距離とアウトで動かせる距離が全く違うことが分かります。

大体の選手はアウトでのドリブルが得意ではないようです。 ここがポイント。 相手にアウトでドリブルさせる。

2019-08-01に文章を追加
インサイドよりもアウトサイドでのドリブルを行う選手も増えていますが、そこまで脅威にはならないはず。動きが小さいので対応出来ると思います。

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相手にアウトでドリブルをさせるために少し工夫をします。 自分の身体を相手からみて少しインサイド側に動かします。 (例)相手右利きの場合。自分からみて少し右(相手のインサイド側)に動く

自分が右に動いた場合、相手は自分から見て左側に抜いてくるはずです。 ここで上手ければ上手いほど左から抜きにかかります。 (上手いとは周りを見てドリブルが出来る人) 自分から見て左側から抜きに来る相手をどうするかはあなたしだい。

同じことをずっと繰り返してみると、相手は必ず自分から見て左側を抜きに来るはずです。 何故か? それは、相手の動き(ここでは自分の右に行く動き)に反応してドリブルをしているから。

出ましたね!相手の動きに反応すること。 サッカー経験者は相手の動きに反応してドリブル等を行っています。 この相手の動きに反応することは先に相手を動かした方が有利になります。 そして、相手を動かせるようになると一気にあなたのサッカーレベルが上がります。 たとえ初心者でも、経験者を先に動かせたら勝てます。

相手の動きに反応をすることは、を相手の動きに反応することは、に修正。

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先ほど、相手の利き足のインサイド側に少し動くって書きましたよね? 相手が右利きだったら、自分が少し右に動く。そうすると、相手が自分の左側からぬきに来るって部分。 これは何か分かりますか?

え?そんなの分かっているって!相手の動きに反応することでしょ!って? そうです。そうなんです が! 少し前の記事に書いた「サッカー経験者の特定のパターン」でもあるのです。

少し前にサッカー経験者のパターンがあるって書きましたよね? そのときに書いた経験者のパターンの一つがこれ。 このパターンを知れば、相手を簡単に攻略できます。

そして、攻略のカギは相手をどうやって特定のパターンに持っていくかというもの。 相手を特定のパターンに持っていく方法が、先ほど書いた、相手の利き足のインサイド側に少し動くというもの。 守備のときでも、フェイントは重要になってきます。 むしろ、守備のときこそフェイントが必要です。

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攻撃時、点を取るためにはボールを持っていないといけない。ボールを持つには相手からボールを奪わないといけない。相手からボールを奪う守備というものは攻撃の始まりであることがお分かりいただけるのではないでしょうか。

攻撃の始まりはDFやGKから始まります。相手のボールを奪うことが攻撃の始まりだと考えたらDFも今以上に楽しくなりませんか? DFこそ、フェイントが上手くないといけない。そして、そんなDFと対決するFWもまたフェイントが使えた方が良い。

攻撃はDFやGKから始まりFWで終わる。

自分が動くために、動きやすい方向を知っていると非常に便利です。 前回の最後の方にやった新しい動き方。 これを見てみましょう。 これが重要。特にドリブル。細かいドリブルやシザースを得意にしたい人は覚えておいて損はありません。 練習方法。 まずは、自分だけが動いてみる。

2019-08-01に追加。注意点
新聞紙や別の紙を使う場合は、転倒しないように気をつけてください。小学生のようにまだ身体が大きくない人は、肩幅よりも少し大きいぐらいで行ってください。怪我をしないように注意しながら行ってください。踏んでも怪我をしない方法がおすすめです。(公園の地面に線を引く、床に目印のテープを貼る、床に細いヒモを置く等)

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赤い部分には足をつけないでください。 赤い部分は新聞紙を利用すると良いでしょう。新聞紙を広げて、何枚か並べます。新聞紙がないなら、幅55センチ程度のものを公園の地面に描いたり、目印を置いたりしてください。室内でやることをオススメします。新聞紙が無くてもチラシでも、ヒモでも幅55センチ程度に道を作ってください。大体の幅が分かれば問題ありません。

地面に書いたり、を地面に描いたりに修正。

新聞紙を利用する場合↓

この赤い道を使って練習します。内容は赤い道を踏まないように前に歩くだけ。簡単でしょ? 出来るだけゆっくりわたってください。上半身がゆらゆら揺れませんか? 私は上半身がゆらゆら揺れます。 あなたはどうですか?

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次に、赤い道をジグザグに進むとき、片足で地面に着地した後、もう片方の足は空中のまま1,2秒とまってみましょう。これを最後まで繰り返しやってみてください。

赤い道の右側に着地するときは右足で。右足着地のときには左足は空中にあり、地面につけないように。 次の一歩では左足で赤い道の左側に着地。このとき、左足は地面についているが右足は空中に。

ゆっくり繰り返すと何かに気が付きませんか? まだ気が付かないかな?それとも、もう気付いた?

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片足で立ち、もう片方の足は空中にしておく歩き方。このときの足の動きと、おへその動き方を見ると次のようになります。

このジグザグとした進み方の足の動きと、真っ直ぐ歩いたときのおへその動きをあわせると次のような進み方になります。

ちょっと分かりにくい絵になりましたね。 絵を描くペンタブ欲しい。

これで結構答えが出ました。 このジグザグ時の足の動きと、真っ直ぐ進むときのおへその動きを速くすると、あなたが望んでいるものの練習になります。

おへその動きを早くする、を、おへその動きを速くするに修正。

オゥ!ジーザズ!!じゃなくて、シザースね。 この赤い道を進む運動は、シザースの練習になっておりま~す。 新聞紙の短い方ではなく、長い方でまたぐ練習をしても良いと思います。 実は、自分の足の動きやすい方向への移動の連続がシザースだったのです。 ちょっと、びっくり。

そう考えるとシザースというものは難しいものではないものであることが分かると思います。 シザースのコツで「内股にする」ということが書いてあったりしますが、私の方法でやるとがに股でも十分シザースができますよ。

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内股でシザースをするのもいいし、私のように内股やがに股を気にしないでやるのもいいでしょう。 あなたにあった方法でするのが一番です。 実は、このつま先シリーズは、シザースや切り替えしの練習やコツを紹介するために始めたものです。 結構、回り道をしてしまいましたが、このつま先シリーズはこれで一旦終了。

続きは「身体を知る」という名前のシリーズでやっていこうと思っています。 最後に、ジグザグ運動で出てきた足の動きやすい方向を日常生活に取り入れると動きが良くなります。一度お試しあれ。

ヒントは、「自分の行きたい方向に、足の動きやすい方向を合わせること」これを覚えれば、ルーレットや細かいドリブルでの切り返しでも使えます。

それでは、またどこかで。

といっても、ブログはまだ続きますよ。

文章を一文字修正。2014/07/01
「の」を「な」に変更。

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この記事は2010-08-15 23:30:08サッカーボールと釣り針で公開されたものをここに移動したものです。
保管日(移動日)は2019-08-01


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サッカーボールと釣り針(元記事)での公開日 2010-08-15 23:30:08
カテゴリ サッカー
保管庫での公開日 2019-08-01

コメント

なし


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Author:tomu
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