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シュートは「集中力の息継ぎ」のときに撃て


シュートを撃つとき、どこに撃つかも大切ですが、いつ撃つかということも非常に重要になってきます。 プロの試合での得点シーンを見ても、サッカー経験者同士の試合を見ても、同じようなときに点が入る。 それは「集中力の息継ぎ」のときである。

集中力の息継ぎに撃てば素人でも経験者から点が取れる。 では、「集中力の息継ぎ」とは何だろう?

「集中力の息継ぎ」とは何か?と考えたときに、集中力の「息継ぎ」という言葉から水泳の息継ぎをイメージしていただけるでしょうか。 この「息継ぎ」という言葉。水泳での息継ぎと全く同じです。 クロールだったり、平泳ぎだったり。泳ぐときに息をするために水面から顔を出す瞬間があります。 そう、この瞬間が息継ぎ。

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私は水泳は得意ではありませんでした。 私のイメージでは、水泳の息継ぎのときに、息を吐いて吸うのかと思っていましたが違うそうですね。 水泳のビデオを見たときに、水中で息を吐き、息継ぎで顔を出したときに空気を吸うそうです。

これに気が付くまで、私は息継ぎのときに息を吐いて吸うということを繰り返していたため、息がもたなくなってしまい、泳ぐのが苦手でした。

サッカーにも息継ぎというものが存在します。 私の息継ぎは他の人よりも多いかもしれません。 サッカー経験者を観察しているときに分かったのですが、ボールが左右に動いたときによく集中力の息継ぎが見られます。

例えば、ボールが右側から左側に動いたとき、人はボールに注目をします。 あ、ボールが右側から左側に動いたって確認をしているはずです。 この、「あ!ボールが右側から左側に動いた!」というときが集中力が一瞬切れる瞬間です。

集中力が切れるという表現よりも、少し反応が鈍くなる瞬間といった方が良いかもしれません。 これが連続して起こると、他の人は次のように表現するようです。 敵の選手に「マークが付いていない」「フリーで撃たれた」等。 聞いたことありませんか? この、相手の脳みそを瞬間的に止める行為。これは経験者でも引っかかります。

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私が印象に残っている場面があります。 たしか、2006年のW杯。日本対ブラジル。前半の終わりごろでしょうか、ロナウド選手のヘディングで同点にされる場面。

ロナウドのヘディングをロナウド選手のヘディングに修正。

少し検索したら前半46分のとき。動画で見ると45:50ごろ。 解説の人も「ボールウォッチャーになっている」「マークしていない」「マークが緩んだ」という表現をしています。 ボールが左右に動くとどうしても自分の背後に気をつけるのを忘れてしまうのでしょう。

この「集中力の息継ぎ」は一瞬のことなので、この瞬間を狙えるように、いつでもシュートを撃てるようなボールの蹴り方を覚えておく必要があります。 この瞬間を狙うときにノーモーションだったり、近くに来たボールをトラップせずに直接シュートを撃つと集中力の息継ぎをより狙いやすくなります。

海外のサッカーの試合の得点シーンで似たようなタイミングで入っていることが多いです。 自分の方に来たボールを直接シュートしたり、スペースに出されたボールに追いついたのと同時にシュートを撃つというのが多いでしょうか。 シュートを撃つ場所というのは色々ありますが、私の見た感じでは得点シーンというのは大体同じようなタイミングで入ります。

この独特のタイミングが「集中力の息継ぎ」ということです。 私は試合でも練習でも、周りから見たら集中力が切れていないように見えると思います。

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実際は、「集中力の息継ぎ」に特に注意をして、それ以外のときは気楽にやってます。 「集中力の息継ぎ」に得点したり、されたりするので、最低限この瞬間だけでも気合を入れて頑張ると良いでしょう。 「集中力の息継ぎ」は、横断歩道を渡る前に右左右と車が来ていないか確認するときに似ています。 右を見た後に左を見る。そして、もう一度右を見て渡る。

「集中力の息継ぎ」を、この横断前の左右確認で説明するなら次のようになります。 まず、真っ直ぐ(右も左もぼんやり見えている)を見ているとします。 右を見る。このときに見えていない左側が弱点だが、ここよりももっと効果的な場所がある。 次に、左を見る。前回、右を見て安全を確認し安心しているこの瞬間が最も効果的。ここがシュートチャンス。 もう一度、右を見る。一つ前に左を見て安全を確認し安心しているこの瞬間も効果的なシュートチャンス。

「集中力の息継ぎ」は、ボールが左右に動いていないときにも存在します。 全ての「集中力の息継ぎ」に共通するのは「確認による精神的な安心(思い込み)」が発生するところ。 ボールを左右に動かしたとき、初めに確認したときにマークが付いていた場合、「見ていない今も安心だろう」と勝手に思い込んでしまう心の働きが弱点になります。

しかも、この「確認による精神的な安心」はサッカーが上手ければ上手いほど強くなります。 そう、素人でも経験者に勝つことができるということです。 サッカーって面白いですよね。サッカーが上手いがゆえに下手であるということになりますから。

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サッカーの素人は経験者に勝てるところがある。 それは運(ビギナーズラック)であったり、経験者のように特定の動きの弱点がないというところだったり。 自分が素人だからとか、下手だからとか初心者だからということで悩む必要はありません。 素人だから下手だから初心者だからこそ、経験者に勝てることがあるのです。堂々と胸を張ってください。

この経験者の弱点(集中力の息継ぎ)を上手に利用する国や選手がW杯で優勝するのだと思います。 サッカーでよく聞く「相手の視界から消えること」や、「マークをはずす動き」「相手DFとの駆け引き」というのは「集中力の息継ぎ」や「確認による精神的な安心」のことを言っているのだと私は考えています。 オフザボールという言葉も似たような感じでしょうか。

一度相手の視界に入り、「私はここにいますからね~!!」と相手に見せます。 そして、相手が自分から目線をはずしたときに足音を立てないように数歩相手から離れて、その場で立ち止まる。 相手がもう一度あなたの方を見たときに脳みそが混乱するはずです。 あなたを見て、相手DFが不思議そうな顔をして近づいてくるはずです。

あれ?さっき、ちゃんとマークしていたはずなのにってね。 繰り返したら面白いですよ。ボールと逆方向に動くと面白い。 相手DFをおちょくってやりましょう。

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相手にわざと見つかるときは真剣な顔をしてください。相手が更に混乱するはずです。 足音を立てて存在を知らせつつ近づき、相手に目で確認させ、相手に確認による安心を発生させ、足音を立てずに少し移動。 これなら、自分の身体を動かせさえすれば出来ますから初心者の方でも出来ますよ。 是非、お試しあれ。

(1)相手DFに音を立て近づき、音で相手に自分の位置を伝える。
(2)近づいてきた自分を相手DFが確認をし、自分の位置を植え付け相手を安心させる。

(3)相手DFがボールの方等、自分とは違う方向を見たときに静かに移動開始。
(4)相手DFはいるはずの自分が見つからず混乱。この隙に良い場所に移動したり、味方からのパスをシュートしたり。

見方からのパスを、味方からのパスに修正。

(3)や(4)のときが「集中力の息継ぎ」
他にもあり。

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この記事は2010-08-31 21:52:05サッカーボールと釣り針で公開されたものをここに移動したものです。
保管日(移動日)は2019-08-01


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サッカーボールと釣り針(元記事)での公開日 2010-08-31 21:52:05
カテゴリ サッカー
保管庫での公開日 2019-08-01

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Author:tomu
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