サッカーボールと釣り針の保管庫



浮いたボールは「待たずに落とす」。浮いたボールを落ちるまで待つ日本人選手が手に入れたい武器


ウズベキスタン戦、バーレーン戦、なでしこの試合

日本代表のウズベキスタン戦 後半、だんだん動きが止まってきましたね。

足元に来たボールをトラップするときに、ボールが浮いていました。 浮かせたのか、浮いてしまったのか。 胸トラップの仕方も気になります。

U-○○の日本代表の試合ではトラップ時にボールが浮くのはある程度見ていたのですが、ウズベキスタン戦でも浮いていましたね。

疲れか何か目的があってのことか。 ボールが浮いても、選手が落ち着いていたら目的があって浮かせたように見える。 選手が慌てていたら「浮いてしまった」と分かるのですが、今回は謎。 今までの試合ではボールが浮く印象がなかったので、ウズベキスタン戦は不思議な感じ。

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胸トラップで、足元にすぐ落とす場面と、浮かせる場面がある。 ボールを胸トラップで浮かせて、そのままオーバーヘッドキックというのもあるそうだ。

日本代表の胸トラップは、ほぼ浮かせる方法な気がする。 胸トラップについて調べてみると面白そうだ。

前半21分44秒、岡崎選手の切り返し良いですね。シュートもおしい。 岡崎選手に出す前の香川選手のドリブルの良いですね。

前半24分11秒、長い距離を走ってきた長友選手のパスと足を伸ばすハーフナーマイク選手。 このシュートが決まれば気持ちが良い。

前半28分57秒、香川選手のアウトからのターン。ボールを前に蹴るような動作から、前に進むボールを右アウトで止め、時計回りに身体を動かしながら自分の少し後ろに置いたボールを左足インで動かす。そのまま左足でシュート。 この動きは素晴らしいですね。

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右足アウトでボールを止める前にボールを前に蹴るような動作を加えてフェイントにしています。 相手からは、前に進むはずのボールが何故か後ろに動いたように見えるでしょう。

身体の向きとは逆の方向にボールが動く。 たしか柏対サントスの試合だったと思いますが、解説か誰かの発言。 「身体の動きとは逆の方向にボールが動くのはJリーグ(もしくは日本)では見られない」 このような言葉を言っていた気がします。 サントスの選手に対しての言葉だったので、もしかしたらクラブワールドカップ決勝のバルサ対サントス戦だったかもしれません。

この香川選手のアウトの使い方と、アウトを出す前にフェイントをかける動きは素晴らしいですね。 ただボールを動かすのではなく、フェイントを入れるという考えを持っているのが素晴らしい。 香川選手は右アウトでボールの動きを止め、左足のインで前に進んでいます。

もし、この動きをたった1回の動きで出来るようになれば、最上級の選手の一人になると思います。 実は香川選手以外にも岡崎選手、藤本選手も似たようなボールの動かし方をしていましたね。 香川選手と藤本選手は1回目のときに気付いたのですが、岡崎選手の技術には気付けなかった。

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謎のメモ
後半7 藤本選手のアウトでのターン この前後に岡崎選手のアウトでのボールとめ。左上に走るボールの場面
後半27 長友選手のパスカットからの攻め
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バーレーン戦は行方不明。

なでしこの試合もありましたね。 なでしこのトラップを見ていても、落ちてくるボールを待っていますね。 足元に来たボールをトラップしたときに浮いてしまう場面があります。 ボールがきた時には相手が近くにいなくても、ボールを浮かせた瞬間、相手選手が奪いにやってくる。

男子も女子も、浮いたボールを「自分の力で早く落とす」ことをしていないですね。 胸トラップでも、インサイドでのトラップでも、相手がすぐ後ろにいても浮いたボールが地面に落ちてくるまで待っている。

相手が近くにいるのに浮いた(浮かせてしまった)ボールが落ちてくるまで待てるというのは、プレッシャーに強いということの証明です。 相手が近くにいても、慌てずに自分のペースでボールを動かすことが出来るのはサッカー選手として立派です。

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もう一つ上の選手になるには「ボールが落ちてくるまで待つ」のではなく「ボールを早く落とす」ことが必要になってきます。

なでしこのブラジル戦で、特に違いが出ていました。 ブラジル人は性別関係なくブラジル人だと試合を見て思う。 男女変わらないものというのは、その国のサッカーがあるということですからね。 サッカーの共通のイメージがある国は強いです。

日本代表を見ていると、ブラジル代表と違い、男女ともボールが落ちてくるのを待っている。 これは、同じサッカー観を持っているのではなく、日本サッカー協会やサッカー教育が共通しているのでしょう。 日本のサッカーの教科書には「ボールを早く落とす」ことは載っていないのだろう。

浮いたボールの扱い方。日本とブラジルの違いを簡単に表すと次のようになる。

●日本人選手は「落ちてくるまで待つ」
●ブラジル人選手は「落ちてくるのを待たずに落とす」

この少しの違いが日本とブラジルの大きな違いになっています。 欧州は日本と同じ「落ちてくるまで待つ」選手かな?ブラジル人のように「待たずに落とす」場面はあまり見られない。

この違い、結構大きいですよ。

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(1)「落ちてくるまで待つ」とは、トラップで浮かせてしまったボールが地面に落ちてくるまで待つ。そのままの意味ですね。
(2)「待たずに落とす」とは、浮いているボールを早く地面に触れさせるために、選手が身体の一部を使って自然に落ちる時間よりも短い時間で地面に触れさせようとすること。

分かりやすい表現をすると、浮いているボールを上から踏みつけること。

注目して欲しいのが(1)と(2)のボールの違い。 (1)では、浮かせてしまったボール。 これは、選手は浮かせるつもりは無かったけれど、結果的に浮いてしまったボール。 教科書や周りの選手は「トラップミス」と表現するかもしれない。 浮かせたら駄目であるという考えがある。

(2)のボールは、浮いているボール。 「浮いている」とは、選手の意思とは関係無く浮いている場合(ア)と、選手の意思で「浮かせた」場合(イ)。 浮いていても問題ありませんよという認識です。

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選手の意思とは関係なく浮いている場合(ア)は、ゴールキーパー等、他の選手が蹴ったロングボールやヘディングで浮いたボール。 選手の意思で浮かせた場面(イ)は、自分に向かってきた相手選手の上にボールを浮かせて抜いた後の場面。シャペウと呼ばれているみたいですね。

上の絵みたいな感じです。相手の上を通って地面に一回当たりますよね。そのあと、小さくまた上に跳ねるときの瞬間が(イ) 私の中では、この抜き方はブラジル人がよくするイメージです。

(1)と(2)に、ボールが浮いても問題かどうかが書いてあります。 この小さな認識の違いは、試合で大きな違いを生み出します。

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教科書を読んだり、他の人からのアドバイスで「トラップは浮かせないように」「浮かないようにするためのトラップのコツは……」という言葉を聞いた人は多いと思います。

トラップをしたときに、「ボールが大きく跳ねたらいけない」という考えを持っていると生まれないプレーが出てきます。 このプレーがあるのと無いのでは試合で全く違った結果になります。

トラップについて調べると不思議なことが書いてある。 基本練習では「ボールを出来るだけ自分の近くに」と書いてある。 試合中にトラップしたボールが相手に取られたら「相手のいないところ、届かないところにボールを動かす」と書いてある。 「浮かせたら駄目」という意見もありますね。

このような考え方や教え方は、選手の可能性を潰します。 面白い発想を一つずつ潰していくと、平凡な選手になります。

トラップしたボールが大きく飛んでいっても全く問題ありません。 ボールが大きく飛んだ分だけ、自分も同じように飛んでいけばいいから。 そう!この「ボールが飛んでいったら自分も同じ分だけ動けばいいという考え」が凄いプレーを生み出します。

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W杯で優勝した国の選手や、有名な選手も「日本の教科書ではトラップミス」をしています。 凄い選手として取り上げられる選手もミスはしています。それが駄目なプレーと言われないのは、すぐにボールのそばに移動して自分のボールにし続けるから。

ボールを自分の思い通りに動かすのは難しいですが、自分の身体をボールの近くに移動させるのは初心者でも出来ますよね。

ボールを人間が動かすのではなく、自分がボールの近くにいく考えを持ったら簡単に凄い選手になれますよ。 サッカー経験者は、ボールを自分の思い通りに動かそうとします。そして失敗します。

ボールを動かすのには失敗しますが、自分の身体を動かすのに失敗したという話は聞きませんよね。 ボールを扱う技術では経験者が有利ですが、自分の身体を動かす技術にサッカー経験は全く関係ありません。

まずは、飛んでいくボールを追いかけましょう。 ボールに寄り添うように、いつも一緒にいるつもりでプレーをするといいですよ。

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ボールが飛んでいったら自分も飛んでいくというのは、日本代表がやっていますね。 浮いているボールを落ちるまで待つことが、ボールに自分を合わせるということ。

これに、ボールを扱う技術を加えると浮いたボールを「待たずに落とす」ことが出来るようになります。 この技術は難しいものではなく、初心者でも何回か練習すれば覚えられるものです。 浮いたボールを足で踏みつける。 足の裏(つま先がやりやすいかな)でバスケットボールのドリブルのようにする感じです。

浮いたボールを「待たずに落とす」ことが出来れば、日本代表がより凄くなる。 これからサッカーを始める選手や現役の選手にも是非覚えて欲しい武器です。

足の裏で浮いたボールを踏みつけることによって、ボールが落ちるまでの時間が短縮されます。 この「待たずに落とす」技術があるか無いかで、自分のボールにし続けることが出来るかどうかが決まります。

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これからの日本代表の試合で、ボールがヘディングでポンポン飛んでいるときに注意して見てください。 バレーのようにラリーが続いた後、地面に落ちたとき、どちらの選手がボールに触るか。 特定のタイミングでしかボールに触れない選手が多いです。 ボールが地面に落ちてくるのを待っている場面が見られるはずです。

サッカーが上手い選手は、特定のタイミングでボールに触ります。 私がサッカーを始めたばかりのころは、この特定のタイミングではなく、全く別のタイミングでボールに触ろうとしていました。 そのため、上手くボールが扱えないという結果に。

上手い人はボールを触ろうとしないタイミングで私は触ろうとしていたわけです。 このタイミングというのは、触ったら駄目なのではなく、そのタイミングでボールを扱うのは難しいというもの。 扱うのは難しいから上手い人は経験上触ろうとしないのでしょうね。 日本代表も同じですよ。

ただ、このタイミングを使いこなせたら凄い選手になります。 ブラジルのロマーリオ選手のシュートが、使いこなすのが難しいタイミングでシュートを撃っています。 ロマーリオ選手のシュート集があったら見てみてください。タイミングが凄いですよ。 テニスではライジングショットという名前で出てます。検索すると詳しい説明が出てきます。 ロマーリオ選手のシュートを見るときは、シュートを撃つときのボールの状態に注目してみてください。

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私はまだ、日本代表が「待たずに落とす」場面を見たことがありません。 4月5日のなでしこの試合。日本対ブラジルでは、ブラジルの選手がボールを待たずに落としていましたよね。 気がつきましたか?このプレーを見て、男子も女子もブラジル人なのだと感じました。 ブラジル人のサッカー観というのか、サッカーへの理解を感じました。

日本人選手もブラジル代表が使う「待たずに落とす」ことを覚えて武器の一つにしたいですね。 日本代表が試合でお手本として見せてくれると一番良い。 代表戦なら、サッカー少年少女に一気に広がりますからね。

私個人が感じたことですが、日本で習うサッカーでは「待たずに落とす」技術は生まれないと思います。 私が「待たずに落とす技術」が日本では生まれないと思う理由は、サッカーを始めたときに触れる情報が「ボールを人間に合わせる」という考えから生まれているから。

人間が生まれるには、男性と女性の力が必要なように、良いサッカーを生み出すには二つの考えが必要になります。

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日本ではしっかりと根付いている「人間にボールを合わせる考え」と、日本に必要な「ボールに人間が合わせる考え」 短時間で「人間にボールを合わせる技術(トラップやドリブル、キックの技術)」を身につけることは簡単ではないでしょう。

しかし、「ボールに人間を合わせる技術(歩けるかどうかということ)」は、既に完璧です。 ただし、「ボールに人間を合わせる考え」を使うには頭を使わないといけません。 頭を使うといっても、とても簡単なことです。

ボールは自分の思い通りには動かないと理解するだけ。 ボールは勝手に動きたがると理解するのもいいですよ。 トラップが大きくなってしまった!という場面で、大きくなったら失敗だと考える選手は飛んでいくボールをただ見つめるだけしか出来ません。

もし、トラップが大きくなってもボールは勝手に動くものと思っていれば、それはトラップミスではなくボールが勝手に動いただけということになります。 ボールは勝手に動くと思っているわけですから、もちろん予想外のボールの動き(通称トラップミス)にも反応できます。

もう少し気楽に考えた方が良い。

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ボールの予想外の動きに反応できなかったら、それはトラップミスになります。 もし、予想外の動きに反応できたら「相手が取れそうな絶妙な場所にトラップして相手をおびき出しましたね」と褒められます。

解説も結構適当です。それがトラップミスなのか、相手をおびき出すためのトラップだったのかは本人にしか分かりません。

試合中に、人間にボールを合わせようとするがトラップミス。トラップミスに反応し自分のボールに。トラップミスが相手へのフェイントになる。トラップミスがフェイントになり相手を抜く。

この流れがセンスやアイデアの正体です。

まず「人間にボールを合わせる(トラップ)」ことを目指す。しかし、自分の理想とは違う結果に。 これを失敗ではなく「ボールは勝手に動くもの」と理解し「ボールに人間を合わせる(ボールを追いかける)」 そして、また「人間にボールを合わせる(シュート)」。これが得点に。

ボールの動きを利用できるかが、より上の選手になれるかどうかでしょうね。

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ドリブルで相手を抜けない選手や、動いたボールをシュートしても変な方向に飛んでいくといった選手は、「ボールに自分を合わせること」を覚えましょう。

「ボールに合わせること」を覚えたら、一気に「人間にボールを合わせる技術」が上達しますよ。

将来作るサイトで取り上げる予定のロナウド選手(ブラジル)とマラドーナ選手(アルゼンチン)のドリブル。 ドリブルを観察すると、ボールを自分に合わせるのと同時に、自分をボールに合わせています。 自分にボールを合わせつつ、ボールに自分を合わせる。 この技術が素晴らしい。何回見ても魅力的なボールの動かし方。

ロナウド選手(ブラジル)のドリブル集を観察すると、日本で習うドリブルと違うのが分かります。 私のサッカーの先生はブラジル代表とマラドーナ選手なのですが、ロナウド選手(ブラジル)のドリブルは是非観察してみてください。

岡崎選手や香川選手、藤本選手もロナウド選手(ブラジル)やマラドーナ選手と同じボールの動かし方をしていますよ。

私が確認していないだけで、他の日本代表も同じボールの動かし方をしていると思います。

あなたには、偉大なサッカー選手の背中は見えていますか? 背中が見えたなら、もうすこしで追いつけます。 もし、まだ背中が見えていないなら私が後ろから押してあげましょう。 私には、偉大なサッカー選手達のすぐ後ろに日本代表や日本人選手が見えます。 日本人の賢さや向上心があれば、すぐに追い抜くでしょう。

「サッカーおでん、早送り機能がついたトラップを覚えよう」がおすすめ。

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この記事は2012-04-12 17:00:00サッカーボールと釣り針で公開されたものをここに移動したものです。
保管日(移動日)は2019-08-01


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サッカーボールと釣り針(元記事)での公開日 2012-04-12 17:00:00
カテゴリ サッカー
保管庫での公開日 2019-08-01

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Author:tomu
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